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押川研究室での研究

物性理論・統計力学・場の理論について、抽象的な理論から実験に密着した理論まで幅広く研究しています。主に量子多体系、特に量子スピン系・低次元電子系を対象にしていますが、新しい分野や問題にも積極的に取り組んで行きたいと考えています。

今までの主要な成果として、たとえば

  • 量子多体系における粒子密度と整合性条件
  • 共形場理論の境界条件と、量子細線の接合における伝導特性
  • 場の理論の量子異常(アノマリー)と量子相のトポロジカルな分類
  • 非線形伝導の統一的理論
  • 量子スピン鎖の電子スピン共鳴の場の理論
  • 対称性によって守られたトポロジカル相(SPT相)と量子エンタングルメント

などがあります。

特に、当研究室で行われてきた、トポロジーと物理にまつわる基礎的・先駆的な研究の成果は世界的にも広く認識されています。 たとえば、対称性によって守られたトポロジカル相(SPT相)の概念を確立した論文 は、2016年ノーベル物理学賞の解説記事 Scientifc Background on the Nobel Prize in Physics 2016: Topological Phase Transitions and Topological Phases of Matter にも引用されています。 また、2019年には押川教授がアメリカ物理学会(American Physical Society)のフェローに選出されています。


これまでの研究成果のいくつかを紹介するページ(論文紹介と、研究にまつわる経緯など)も作りました。 余談的なことも書いてあるので、お時間があるときに読んで頂けると嬉しいです。


トポロジーは、現代の物理学の一つの中心的概念になっています。 物性物理学におけるトポロジーの入門的なレビューとして、日本語の記事を執筆しました。

出版社の許諾のもと、PDFファイルを掲載 します。クリックしてご覧ください。

押川正毅 物性物理とトポロジー ―― 磁荷の量子化と量子ポンプ 岩波書店「科学」2022年8月号


「物性研だより」に執筆した、研究の解説記事です。

  • 押川正毅 研究室だより 押川研究室 (物性研だより 2012年10月号) 2006年〜2012年までの報告です。ハルデンギャップとSPT相、ランダム媒質中の超流動、1次元超流動など
  • 多田靖啓・押川正毅 カイラル超流動体における軌道角運動量 (物性研だより 2016年7月号)
  • 押川正毅 2016年度ノーベル物理学賞「トポロジカル相転移と、物質のトポロジカル相の理論的発見」(物性研だより 2016年10月号)
  • 渡辺悠樹・押川正毅 時間結晶 (time crystal) は存在するか (物性研だより 2016年10月号)


また、押川による入門的な講演の例として、以下をあげておきます。

オンライン会議 "Condensed Matter Physics in All the Cities 2020"での講演(2020年6月、英語)

  • 1回め(チュートリアル講演) Applications of Adiabatic Flux Insertion to Quantum Many-Body Systems: A Pedagogical Introduction
  • 2回め(応用編:最近の研究) Adiabatic vs Sudden Flux Insertion and Nonlinear Electric Conduction

京都大学基礎物理学研究所集中講義「対称性によって保護されたトポロジカル相(SPT 相)入門」(2023年2月、日本語)

基研YouTubeチャンネルより
  • 1日目 (2023/2/20) Haldane予想の歴史、ChatGPTでHaldane予想を検証しよう、SPT相前史(隠れた対称性の自発的破れ)
  • 2日目 (2023/2/21) Matrix Product Stateと1+1次元SPT相
  • 3日目 (2023/2/22) 2+1次元のweak SPTと1+1次元の量子異常、SPTとcohomology


このページは常に工事中です。押川の研究に興味のある方は、差し当たり

  • 2022年ガイダンス用研究室ポスター (PDF file)
  • 押川の論文リスト@ Google Scholar
  • 押川の講演記録
  • 押川研究室@物性研からの出版業績 (2006年以降・物性研データベース)

をごらんください。